介護の資格

一問一答で合格力アップ!介護福祉士試験合格への道④・前篇〜翔泳社コラボ企画〜

11月も終わり、明日からついに12月!
着実に試験日が近づいてきますが、勉強ははかどっていますでしょうか?
勉強がはかどっている方もそうでない方も必見!「一問一答で合格力アップ!介護福祉士試験合格への道〜翔泳社コラボ企画〜」第4弾をお届けします!

今回は、試験範囲の第2領域「介護」の第4章「介護の基本」から予想問題や過去問題を紹介します。「介護の基本」は範囲が広いため、前後編に分けてお送りします。
問題だけではなく、解答と解説つき(※)なのでしっかりと学べます!
週2回のペースで更新していきますので、スキマ時間を使って勉強してくださいね♪

●「介護福祉士試験合格への道」のまとめはこちらから!
※紹介する問題・解説は、すべて翔泳社刊『介護福祉士 完全合格書き込み式ワークノート』の内容に基づいています。

まずは以下の○×問題をやってみよう!

 

 

 

解答と解説をチェック!

さぁ、ここからは問題の解答と解説をチェック!解答が合っていても油断せず関連の情報やポイントを再度確認しておきましょう。

Q1の答えと解説

Q1.「介護福祉士は、その業務を辞した後は秘密保持義務が解除される。」【過去問題:第26回】

答えは

×

業務を辞した後も秘密保持義務がある。

さらにここをチェック!

介護福祉士の義務規定(社会福祉士及び介護福祉士法)
誠実の義務
(第44条の2)
その端とする者が個人の尊厳を保持し、その有する能力及び適正に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、常にその者の立場に立って、誠実にその業務を行わなければならない
信用失墜行為の禁止
(第45条)
介護福祉士は、介護福祉士の信用を傷つけるような行為をしてはならない
秘密保持の義務
(第46条)
介護福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。介護福祉士でなくなった後においても同様とする(第50条)違反すると1年以下の懲役または30万円いかの罰金が科せられる
連携
(第47条)
その担当する者に、認知症であること等の心身の状況その他の状況に応じて、福祉サービス等が総合的かつ適切に提供されるよう、福祉サービス関係者等との連携を保たなければならない
資質向上の責務
(第47条の2)
社会福祉及び介護を取り巻く環境の変化による業務内容の変化に適応するため、介護等に関する知識及び技能の向上に努めなければならない

Q2の答えと解説

Q2.「施設利用者の生活の質(QOL)を重視した介護福祉を実践する場合、利用者の身体的側面だけでなく、心理的・社会的な面も含む支援を行う。」【過去問題:第27回】

答えは

いわゆるセルフケア(自分のことは自分でしたい)という自己決定の気持ちや感情を尊重しながらの支援が大切である。

さらにここをチェック!

QOLの定義と歴史

クオリティ・オブ・ライフ(QOL)とは人間らしく満足して生活しているかどうかを評価する概念で、「生命の質」「生活の質」「人生の質」などと訳される。
・1970年代のアメリカにおいて、障害者を中心として、身体障害などによって失われた機能が回復し、ADL(Activities of Daily Living)の自立性が回復する見込みがなくても、「社会参加」や「自己実現」が可能だと主張する、自立生活(Independent Living:IL)運動が展開された。
・この運動は、リハビリテーション法(1973年にアメリカで制定)に強い影響を与え、リハビリテーションの目標をADL向上からクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上へと変換させることにつながった。

Q3の答えと解説

Q3.「国際生活機能分類(ICF)において、背景因子に環境因子は含まれていない。」【過去問題:第24回】

答えは

×

背景因子は、環境因子と個人因子がある。

さらにここをチェック!

国際生活機能分類(ICF)

・ 国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health,:ICF)は、2001(平成13)年5月にICIDHの改訂版として、WHOによって採択された分類。
・医療関係者や政策立案者、障害を持つ当事者などの共通言語を確立することが目的の一つであり、さまざまな専門職間(家族を含む)で用いられる。
・ICFは、健康状態生活機能、そして背景因子の3つが互いに影響しあうというモデルであり、その視点に立って情報を収集することで、利用者の問題やプラス的側面を多方面から把握することができる。
・ICIDHが障害をマイナス面から捉えていたのに対し、ICFはプラス面を重視する考えに基づいて捉えていくことが特徴。
・ICFは、否定的側面をそれぞれ「機能障害(構造障害を含む)」「活動制限」「参加制約」という。
・背景因子には「環境因子」と「個人因子」があり、環境因子には建物などの物的環境をはじめ、家族や介護者などの人的環境や周囲の社会的な態度などが含まれる。
・個人因子には、性別、年齢、性格、職業などが含まれる。

国際生活機能分類(ICF)モデル

Q4の答えと解説

Q4.「リハビリテーションの理念を表す用語として全人的復権がある。」【過去問題:第28回】

答えは

さらにここをチェック!

リハビリテーション

・リハビリテーションとは、疾患やけがによって失ったものを再び元の状態に戻すことであり、人として本来あるべき姿に回復することで、全人間的復権を意味している。
・単に疾患や機能障害の治療を行うのではなく、生活の視点を重視することが重要である。

Q5の答えと解説

Q5.「障害基礎年金と老齢厚生年金は併給できない。」【過去問題:第28回

答えは

×

障害基礎年金と老齢厚生年金は併給できる。

さらにここをチェック!

障害のある人のくらしの理解

・障害者の数は約860万人で、これは人口の約7%に相当する。
・障害基礎年金は国民年金法に基づく年金基金の一種であり、厚生年金制度に加入していれば、障害基礎年金とあわせて障害厚生年金が支給される。
・障害基礎年金の支給要件は初診日に「被保険者」または「被保険者であった者(60歳以上65歳未満)」が障害認定日に障害等級が1級、または2級の障害状態であることなどである。
・初診日が20歳未満である障害者の場合は、20歳に達した日から障害基礎年金が支給される。

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◎テーマごとに掲載されている「一問一答」に挑戦して得点力UP
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◎過去7年の本試験から良問・頻出問題を厳選して掲載
◎選択肢ごとに「簡潔でわかりやすい」と好評の解説つき
◎本番前の腕試しに使える第30回本試験問題と模擬試験を各1回分収録

「介護福祉士試験合格への道」のまとめはこちら

●第1回「人間の尊厳と自立
●第2回「人間関係とコミュニケーション
●第3回「社会の理解
●第4回・前編「介護の基本・前編(今はココ!)」
●第4回・後編「介護の基本・後編
●第5回「介護の基本・後編
●第6回・前編「生活支援術・前編
●第6回・後編「生活支援術・後編

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