介護コラム

目に見えないものこそが、あなたの人生を豊かにする

以前、複数の経営者の方が「目に見えないものが大切だ」とおっしゃっていました。
私も同じように感じているのですが、介護をやっている人にもこのことを伝えたくて、今回の投稿をさせていただきます。

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すべてのことに愛情を込める


私たちには身体があり、言葉を発する口が与えられています。
介助をするときには優しい声掛けをして、ご利用者様に安心してもらいます。
相手の不安や要求に寄り添った声掛けは、ご利用者様にとっては何より心強いものです。

私たちは、その愛情をどのように表現していけばよいのでしょう。
実は、それをより強固にする方法があるのです。

「置かれた場所で咲きなさい」の著者である渡辺和子さん(ノートルダム清心学園理事長)は、著書に次のよなことを記していました。
渡部和子さんが、修道院で食事の配膳をしていた時のことです。
上司から、「あなたは今、何を考えて配膳をしているの」と聞かれて、何も考えていなかった渡辺さんは大変困ったそうです。
するとその上司から、「なぜ、皆が美味しく食事が出来るようにと考えながら配膳をしないのか」と言われたそうです。

心から相手の幸せを願うことで愛情は所作となり、相手の心に響きます。

初心、忘れないように


介護の仕事を始めたとき、皆さんはどういう思いだったでしょうか。
希望でいっぱいでしょうか。それとも不安で満たされていたでしょうか。
あるいは、希望と不安が半々でしょうか。
いずれにしても、このお仕事をスタートされたときは、不安を飛び越えてもやり遂げたいものがあったのではないでしょうか。

物事を達成するときには、その途中に苦しさや辛さがあります。
それによって私たちは、初めに考えていた目的を忘れてしまうことが多々あります。
だからこそ、「初心」を忘れないでほしいのです。

今はやる気が無くなったり、現実に押しつぶされたりするかもしれません。
しかしここを乗り越えると、悩んでいた自分がきっといとおしく感じることでしょう。
「あの時は苦しかったけど、いい経験だった」と言えるようになったらもう、貴方は一歩成長しています。

思考の癖を知る


自分がどのような思考の癖を持っているかは、なかなかわかりにくいものです。
しかし自分の見方を意識しないと、否定的な物の見方をしてしまい、思わぬチャンスを逃すことになります。

その差を表す有名なエピソードがあります。2人のビジネスマンの話です。
「靴」がまだ存在していなかった未開拓の土地に、二つの会社から一人ずつ社員が送り込まれました。
一人は本社に「靴を履いている人はいません。今後も靴を履く人はいないと思われるので、需要見込みなしです」と電報を打ち、もう一人は「靴を履いている人がいません。全員に靴を売り込むチャンスがあるため、需要は無限大です」と電報を打ちました。

そののち、「需要無限大」と言った方の社員がいる会社は、総合商社では知らぬ者がないほどの規模に成長しました。
同じ現象を見て、チャンスと考えられるかどうかで結果は大きく変わります。
自分の思考はどちらに傾いているのか、どんな癖があるのか、それを知ることはとても重要です。

守られていることに気づく


私たちは知らず知らずのうちに、温かい目で見てくれている人や、SOMETHING GRAETEを持っていることがあります。
気づかなくてもその愛はあなたの周りにあって、陰ながら助け、応援してくれているのです。

私がそのことに気づいたのは、こんな出来事からでした。
私は大学を出て最初に勤めた会社で、120人の女性の管理とシフトを任されるようになりました。
120人もいれば、問題が多い子もいます。ある幹部会で、問題が多い子を解雇しよう、と話が出ました。
5人の幹部のうち、私以外の4人は解雇に賛成です。

私が彼女の解雇に反対する理由を述べていたとき、突然心の中に
「今ここで、私が必死に彼女を庇っていることを、本人は知らない」
「自分が彼女を庇って応援しているように、私も同じようなことを他の人からされているかもしれない」
という考えが浮かんできました。
この経験を機に、私は周りの愛情に気づくことが多くなったのです。

このような直接的な経験がなくても、これまでの人間関係の中で、「守られていたのでは?」と思い当たるものがあれば紙に書いて確認してみましょう。
「守られていたんだ」と実感できると、他の人の愛情を感じやすくなります。
すると、より協力が得られやすくなっていくことでしょう。

素直さで力を伸ばす


仕事が伸びる要素に、「素直さ」が挙げられます。
「素直」とはつまり、一旦受け止めることだからです。

結果を出していたり、介護の現場でも上に立ったりする人は、指摘に対して素直に
「そうだよな」
「言われてみればその通りかも」
「ムカつくけどあいつの言うことはもっともだ」
など、感情に流されないで、一旦物事を受け止めて自分を変化させられる回数が多いのです。

冷静かつ客観的に自分を見つめること、それが「素直」の正体なのです。
「素直さ」があることで、自分の周りに起きたすべての出来事を成長の機会として捉え直すことができます。

価値観は人生の方向を決める


豊かで高次な「価値観」は、モチベーションのもとになります。
私がこの「価値観」の重要性を気づいたのは、最初の会社で面接担当をしていたときでした。

面接に来る女性の多くは、志望したきっかけを「お金に困って」と言いました。
なぜ彼女たちは、貧困にあえいでいるのか。
その原因を知りたいと思った私は、彼女たちがお金に対し、どんなイメージを持っているのかアンケートを取ることにしました。

すると面接に来た女性たちからは、

  • ・喧嘩の原因となるもの
  • ・世の中でいらないもの
  • ・辛い思いをさせた原因を作ったもの

など、否定的な答えばかりが出てきたのです。

お金を否定的に考えている価値観を持っていたからこそ、その通りになり、自然とお金が入らない状態になっていたというわけです。
だとしたら私たちは、豊かな考えの価値観を持ったほうが得ではないでしょうか。

仕事を「給料をもらうため」と定義するか、「すべての人に幸せになって欲しいため」と定義するか。
後者の価値観でいる方が、高いモチベーションを持ち続けられ、辛いことを耐えられるのです。

目に見えないことこそ、大切にしたいこと


「仕事」や「介護」について深く高次元の価値観を設定して、人に愛情を注いでいきたいものですよね。
目に見えない大切なものを6つ挙げてみましたが、もちろんこれ以外にも大切なものは数多くあります。

この投稿で、目に見えない大切なものを挙げた理由は、介護職に従事されている多くの方から「目に見えることの方が重要だ」とか「目に見えないものは信じない」とか言われたからです。

目に見えないことは自分を守ってくれる武器になり、より他人に幸せを与えられるようになるきっかけとなりえます。
また、これらを身に付けたり、深く意識したりすることで、チャンスに恵まれる・危険を回避することもできます。

「幸せな考えを持っていると幸せなものを引き寄せる」
「宇宙は自分が投げかけたものが帰って来るようにできている」
このことは、普遍の法則として私たちの世界に満ち満ちています。

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ABOUT ME
坂本晋二
坂本晋二
青山学院大学を卒業後、水商売の世界へ。140人のコンパニオンと3店舗のシフト管理や求人を行う人材開発部長として活躍。その後、独立してエステ店の経営を行った後に、介護業界に関わる。デイサービス管理者を経験し、介護従事者の物心両面の充実が、ご利用者様へのサービスの向上には最も必要と考え、自ら主催する勉強会において「日常生活に役立つワーク」を、そして、個人カウンセリングを、介護者や経営者に行っている。