介護の知識

なぜ「床ずれ」は起きるのか?意外と知らない「高齢者の身体」の特徴

これからますます高齢者社会に突入していくなかで、高齢者の身体を知ること、つまり加齢による身体の変化を知ることはとても大切にことになっていきます。

そこで今回は3つのキーワード「床ずれ」「加齢による皮膚の変化」「加齢による筋力の変化」について、実務で把握しておくべき事柄を中心にご紹介したいと思います。

床ずれ

寝たきりなどで身体の姿勢がずっと同じになっていると、圧迫によってベッドと身体との接触点(骨が出ているところや、脂肪が少ない部位に多い)の血流が悪くなってしまうため、壊死を起し、皮膚潰瘍などになってしまいます。

そのため、介護に従事される方々は床ずれ防止の用具をセットしたり、2時間毎など定期的に身体姿勢の向きを変えるなどして、血流が悪くなり続けないように対策しています。

姿勢以外にも、内的要因と言われる様々な要因が絡み合って起きることもあり、この床ずれを引き起こす要因の一つに、「加齢による皮膚の変化」と「加齢による筋肉の変化」があります。

加齢による皮膚の変化とは

加齢により、皮膚の表皮と真皮は薄くなっていきます。
そのため非常に損傷を受けやすくなり、軽い刺激によっても毛細血管が破れて、皮下出血を起こしてしまうこともあります。
ですので、マッサージの際の力加減には、いつも以上に注意が必要なのです。

加齢による筋肉の変化とは

筋肉は加齢とともに、「筋繊維数の減少」と「筋繊維自体の萎縮」が発生します。そのため、加齢により筋肉量が減り、筋力が低下します。
※筋肉は「筋繊維」が束になって「筋束」となり、筋束がより集まって「筋肉」となる。

特にヒラメ筋で知られる瞬間的に大きな力を発揮する「速筋繊維」の委縮は顕著で、個人差はありますが、40歳位から委縮が始まってしまいます。

身体の筋肉量は下肢からどんどんと低下していくため、加齢とともに機敏な動作ができなくなり、高齢者の方はゆっくりとした動作をとるようになっていきます。
筋肉量の低下が続いてしまうと寝たきり状態にもつながり、寝たきり状態がさらなる筋肉量の低下へと招いてしまいます。

そのため、普段の生活から身体を動かして筋肉量の低下を防ぐことが、寝たきりにならず健康に過ごせる方法であり、介護予防・予防医療の方法なのです。

さいごに

以上のように、「加齢による皮膚の変化」が「床ずれ」の影響をますます強くし、「加齢による筋力の変化」が寝たきり状態を引き起こし、そしてそれが「床ずれ」につながっていきます。

高齢化社会においての「高齢者の身体の特徴」をよく知って、もっともっと広めていけるといいですね。

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