介護の職種

介護職からキャリアアップ!現職に聞く「施設ケアマネの仕事内容」

介護職で経験を積み、キャリアアップを考えた時、視界に入ってくるのが「ケアマネジャー」への道。
今回は現役の施設ケアマネである久保隆子さんに、施設ケアマネジャーの仕事内容や居宅ケアマネとの違いについてお聞きしました。

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施設ケアマネの一日

「施設」「居宅」かで、ケアマネジャーの仕事は大きく2種類に分かれます。

施設ケアマネジャー、通称「施設ケアマネ」の勤務先は文字通り施設です。
介護保険施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設)や有料老人ホーム、グループホームなどが該当します。
久保さんはケアマネジャー暦10年。訪問介護と介護老人保健施設での介護職を経て、現在はグループホームと小規模多機能型居宅介護のケアマネジャーを兼任しています。

ここで、ある施設のケアマネジャーの1日を時系列で見てみましょう。

  • 9:00  出勤。入居者の夜間帯の状況把握とスタッフからの申し送りを受ける
  • 10:00 フロアリーダーと協議して1日のスケジュールを確認。介護・福祉に関する情報収集
  • 11:30 入居者・家族との面談
  • 12:30 昼食
  • 13:30 入居予定者との事前面接で病院へ
  • 15:00 ケアプラン作成
  • 17:00 定時。入居者の「支援記録」作成のため残業
  • 19:00 帰宅
    • 施設の規模ごとに変わる施設ケアマネの「役割」

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      施設ケアマネのメイン業務は、入居者一人ひとりの施設サービス計画(ケアプラン)を作ること。
      本人・家族の意向を取り入れながら、健康状態や生活上の問題点を踏まえ、介護・看護・機能訓練・口腔機能改善・栄養などの個別援助計画を組み立てます。
      施設サービス計画作りは入居前面接で本人や家族と話をして、暫定プランを立てるところからスタート。

      久保さん「面接では病気のことなど本人の前では言えないこともあるし、(病院に入院していても)退院したら家に帰れると思っている人もいるので、仕事にはかなり気を遣いますね。利用者が入居前に介護サービスを受けていたら、居宅ケアマネから引き継ぎをします。入居後は生活態度や状況を見て、生活相談員や介護職、栄養士などの施設スタッフ間でケアカンファレンスを行い、大体1週間後に本プランを作ります」

      また、施設の規模によって、ケアマネジャーの役割も変わっていきます。

      1.大型施設の場合

      たとえば100床以上の大型施設になると、施設サービス計画の作成と家族の面談だけで常にフル稼働しています。業務のほとんどが書類作成になることもめずらしくありません。

      久保さん「大型の施設では、1人のケアマネジャーが100人もの入居者を受け持つこともあります。だから一人ひとりの顔と名前を覚えて、身体状況を把握するのは至難の業。そのため介護度別に施設サービス計画の雛形があって、それに当てはめていく感じになります。とにかく、びゅんびゅんやらないと仕事がさばけません」

      2.小さなグループホームの場合

      久保さんが現在勤務しているグループホームの入居者は8人。
      スタッフの人数も少ないため、ケアマネジャーである久保さん自身も介護職と同じように食事の支度から介助、オムツの交換、月に1~2回の夜勤などを担当しています。

      久保さん「(グループホームの入居者は認知症なので)入居者の夜の様子を知るためにも、ケアマネが夜勤することは必要だと考えています。ケアマネとして、常に利用者の立場になって物事を見られるか、という視点が大切なんですよね」

      3.小規模多機能型居宅介護

      また、久保さんが兼任している小規模多機能型居宅介護では、「デイサービス・ショートステイ・訪問介護」の3つのサービスがあります。
      それを利用者ごとにどう組み合わせるか、日々変わっていく利用者の健康状態や状況にどう対応してプランを組み直すか、という問題に忙殺されることもしばしばだといいます。

      施設ケアマネの仕事内容は、入った施設の規模によって大きく変わるのです。

      施設ケアマネと居宅ケアマネの違いは?

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      久保さんのように施設で働くケアマネジャーに対し、自宅で介護サービスを受けている人をサポートするのが「居宅ケアマネ」です。
      「施設ケアマネ」との主な違いは、ずばり「居宅ケアマネは個人に任せられることが多い」!

      久保さん「居宅ケアマネの仕事は個人の裁量で動くことが多いので、多方面にきめ細かくアンテナを張っておくことが大切。利用者のいいところやしたいことを引き出す力も求められると思います」

      働く環境がまったく違うので、施設ケアマネとは「ケアプランを立てる」以外の仕事内容ががらりと変わります。
      居宅ケアマネが施設ケアマネと違う点は、具体的に、

      • ・勤務先は居宅介護支援事務所
      • ・業務の中には利用者への適切な介護サービス事業者の紹介、希望するサービスや利用日の調整などもある
      • ・サービス担当者会議では、サービス事業者や利用者・本人を交えながら、司会進行役も勤める
      • ・担当人数も約40人が上限。大型施設の「施設ケアマネ」の半数以下
      • ・利用者の居宅や入院先を訪問するなど、アクティブに動き回る

      などが挙げられます。

      「施設ケアマネ」を目指す人へ

      「施設ケアマネ」になる大前提として、久保さんが挙げるのは“スタッフとの連携”。

      久保さん「施設ケアマネとして働くなら、周りのスタッフとの連携が必須。連携をとらないと仕事は回らないし、施設の中で孤立してしまうこともあるんです。人間関係が苦手という人は、施設ケアマネには向かないかもしれません」

      ケアマネジャーは人の命をお預かりする責任のある仕事。目指すなら心してかかってほしい、と久保さん。

      久保さん「施設でも居宅でも、ケアマネとして働く前に、いろいろと見学するのがお勧め。現場を見ると、ケアマネの業務がどんな感じなのか、自分にあっているかどうか分かると思います。
      大変なこともいっぱいあるし、間違えることもあるけれど、一番うれしいのは(自分が作ったケアプランで)利用者が生きる喜びを見つけて『ちょっと頑張ってみようかな』って言ってくれた時。ケアマネをやってて本当によかったな、って思います」

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