介護コラム

介護・福祉で頑張る同じ仲間の作り方

はじめまして。障がい者支援者交流会代表の服部です。

私が福祉の業界(知的障がい者の支援)で働き始めたとき、情報も少なく、支援方法で悩むことも多々ありました。さらに新しい会社だったこともあり、気軽に相談をしたり、愚痴を言えるような仲間がいませんでした。
知的障がいの方は、年齢も障がいの重さも、それぞれの“こだわり”なども全く違い、同僚とのコミュニケーションだけでは補いきれませんでした。そこで、必要になったのが他の事業所で働いている仲間です。そこで初回となるこのコラムでは、介護・福祉業界で頑張る仲間の作り方について、紹介していきたいと思います。

はじめの仲間は一人でもいいんです

仲間を探そうと、私は最初にmixiやtwitter、Facebookといった若者の間で流行っているSNSで「オフ会」と呼ばれる、実際に合って話せる飲み会などの開催がないか調べました。しかし、全くそういった情報はありませんでした。そこで、私は「無いなら作ればいい」と思い自分で主催することしたのです。

twitterなどで検索し、同じような介護事業所の方にネット上で声をかけ、「飲み会を開催したら参加してもらえますか?」と聞いて回りました。50通ほど送ったと思います。そのうち2名から参加すると言ってもらえ、日程を調整し、開催日を決めました。私の場合は、参加者の日程を確認した上で、開催日を調整することで、参加者が0人になるのを避けた。仲間がほしいので、参加者が1人でもいればそれでよかったのです。

そのあとは、決まった日程でFacebookのイベントページを作り告知をしました。最初から人が集まるわけもなく、会社の同僚2人と参加者3人と私の6人でした。第1回の参加者から口コミで広めてもらったりし、徐々に参加者が10名前後の会が増えていきました。とにかく続けないと認知されないと思ったので、毎月必ず開催をしました。すると、その活動は千葉や神奈川にも広がり、今では北海道でも開催されるようになりました。

○○が無いのなら、つくればいいじゃない

今年で4年目になる「障がい者支援者交流会」の活動は、Facebookページのいいね!が1,062、さらに障がい者支援者交流会の参加者を中心に情報交換を目的に運営しているFacebookグループ「障がい者支援者」は、1,560人にまで増え、多くの方に参加してもらっています。

WebやSNSの力により、私たちは以前よりも簡単に同じ仲間に出会うことができるようになりました。あなたの地域に交流会がなければ、ぜひあなたが交流会を開催してください。
私は、交流会(内容は飲み会から勉強会まで幅広い)を開催したいというあなたを応援させていただきます。今も各地で、実際に障がい者の支援をしている方が主催者として、東京・千葉・神奈川・札幌で交流会を開催しています。

「介護業界で頑張る仲間とつながりたい」「自分と同じような境遇の人と交流したい」と思っている方、交流会の開催にご興味のある方は、ぜひ服部(88hanzo@gmail.com)までご連絡ください。

ABOUT ME
服部登
1988年4月25日生まれ、富山県小矢部市出身。2011年より株式会社ビーンズにて、知的障がい者の移動支援や居宅介護のヘルパーとして従事。同業の仲間をつくるために、障がい者支援者交流会を毎月開催した。2013年に退社し明治大学公共政策大学院に入学し、制度の枠組みをつくっている政治・行政について研究を行った。2015年9月に卒業予定。卒業後は、地域の中での障がい者福祉に携わっていく予定。